毎年2月中旬から3月中旬にかけて確定申告の時期が訪れます。自営業の方を中心に大勢の方が確定申告作成会場で税金の手続きを行います。今回は確定申告が必要な人、不要な人、はたまた確定申告をすると得をする人までセンセイに解説してもらいます。

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アオイ

大手商社の受付として5年勤めたが、個人としての経験を積んでみたいと、3ヶ月前にフリーライターとして開業。大学の先輩にあたるタクヤに相談を持ちかけ、個人として必要なことを日々勉強中。

タクヤ

父の会社に勤めていたが、3年前に個人としてスタートし、1年前に法人化を果たした。経理に関する知識は一通り身についているが、まだまだ細かいことが分からないのでセンセイにお世話になっている。

センセイ

品川区にある会計事務所スタートラインで活躍する会計のエキスパート。またタクヤの顧問税理士でもある。今回はアオイとタクヤのために人肌脱ぐことになり、正確かつ迅速に受け答えを展開していく。

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もう三月かあ・・・って、確定申告しなきゃ!


そうやっていつもアオイはマイペースなんだから、本当に急がないとやばいぞ!


どうしよう・・・


毎年この時期は確定申告を行う人が大勢いて大変なんですよね。
そんなわけで今回も確定申告についてお話をしていきたいと思います!


お、どんな話?


今回は確定申告が必要な人と不要な人、また得をする人についてお話しします!


じゃあ早速いってみよう!

確定申告とは

確定申告とは、所得にかかる税金の金額を計算し、納税を収めるための手続きのことです。
個人所得の計算期間は1月1日〜12月31日までの1年間が該当されます。確定申告書や決算書、学生の場合は源泉徴収票を持参して申告会場で手続きを行います。
確定申告を行うことで、「納め過ぎた税金が還付金として国から戻ってくる」場合もあります。

この最後のが確定申告をすると得をする人になるのね!


そうですね、ところで皆さんは年末調整と確定申告の違いについてはご存知ですか?


なんとなくわかるよ、年末調整は会社員の人がするものでしょ?


そんなところです。では確定申告と年末調整の違いを見ていきましょう!

確定申告と年末調整の違いは?

・確定申告

・・・個人所得を得ている方が行う税金の手続き方法のこと。
(例)自営業の方、学生の方、給与収入が2000万円以上の方など

・年末調整

・・・会社員が行う税金の手続き方法のこと。
年末調整は毎月給与から天引きされている所得税の過不足を計算して調整していきます。

年末の11月から12月に行われ、12月の給与支払い時に精算が完了します。所得税は概算で計算されているので、生命保険控除などが反映されていません。
毎年の年末調整で正確な所得税額を計算し、支払い過ぎている方は還付され、足りない場合は追加徴収されます。
会社員の場合は年末調整を行うことで納税の精算が完了しているため、確定申告が免除されています。

今年の確定申告期間は?

平成30年度の確定申告期間は、2019年2月18日〜3月15日までの間に税務署に申告する必要があります。

青色申告と白色申告の違い、メリットデメリットは?

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。

青色申告、白色申告とは

青色申告

青色申告は税金が安くなる特殊な控除や赤字の繰越で翌年度の税金を安く抑えることができるなど様々な優待特典がついて確定申告の方法です。
多くの優遇措置はありますが、1年間の取引を記載する複式簿記を作成し帳簿を作成する必要があります。

白色申告

白色申告とは、青色申告を提出していない事業者が行う確定申告制度です。帳簿をつける必要はありますが、簡易簿記で大丈夫です。

青色申告のメリット

・65万円の特別控除があること

複式簿記を採用し帳簿付けを行なっている場合65万円が、簡易簿記を行なっている場合は10万円を課税所得から差し引くことが可能です。
年度の途中で開業届を提出した場合も控除額の月割りをする必要がありません。
ただし、複式簿記を採用しているからと必ず65万円控除されるかというとそうではなく、所得金額が50万の方の場合は、青色申告特別控除がくも50万円になります。

・赤字の場合、3年間繰越が可能

その年の赤字を確定申告することで、3年以内に出る所得と差し引くことが可能です。
もし、前年度も青色進行をしている場合で、本年度に赤字が出た場合は還付してもらうことも可能です。

・自宅で仕事をした場合、家賃や電気代の1分も経費にできる。

青色申告の場合、自宅をオフィスにすると、自宅の家賃や光熱費の一部を必要経費に計上し課税所得から差し引くことが可能です。

・30万円未満の減価償却資産は一括経費にできる

パソコンなどの減価償却資産を取得した場合、通常は耐用年数に応じて数年間にかけて経費計上されていきますが、青色申告者が30万円未満の減価償却資産を取得した場合は取得した事業年度で全額経費として計上し、課税所得から差し引くことが可能です。

青色申告のデメリット

・青色申告承認申告書を税務署に提出する必要がある

・複式簿記での記帳

青色申告では、損益計算書と資産を記入した貸借対照表の両方を毎年作成し、決算書として3月15日までに提出する必要があります。

白色申告のメリット

・事前申告事前申告の必要がない

青色真んコクのような税務署で書類を申請する必要はありません。何も申請しない場合は自動的に白色申告扱いになります。

・簡易簿記で大丈夫

白色申告にも帳簿付けの義務はありますが簡易簿記で大丈夫です。
複式簿記のような厳格な貴重付けをする必要はありませんが、7年間は保管しないといけませんので注意が必要です。

白色申告のデメリット

・青色申告に適用されている特典はない

白色申告の場合は65万円の控除は受けることができず10万円の控除しか適用されません。青色では営業成績が赤字になった場合繰越が可能でしたが、白色は損失の繰越はできません.

めんどくさいけど、青色申告の方が良さそうな気がする・・・節税にはぴったりだよね!


そうだね、僕も青色申告をずっとしているよ!


そうですね、帳簿のつけ方に困った時はいつでも我々税理士がサポートすることができます。
確定申告書類会場はたくさんあるので、そこに行くだけでも税理士さんからたくさんサポートを受けられますよ!


じゃあ次は本題の確定申告が必要な人だね!どんな人が必要なの?


はい。以下を見ていきましょう。

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