最近ではよく耳にするようになった学生起業ですが、あまり良いうわさを聞かなかったり、失敗したらどうしようという考えから、起業を思いとどまっている学生さんも多いのではないでしょうか?今回はそんな学生起業のマイナスイメージを払拭するため、メリット・デメリットや起業時に備えるべきことをわかりやすく解説します。

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アオイ

大手商社の受付として5年勤めたが、個人としての経験を積んでみたいと、3ヶ月前にフリーライターとして開業。大学の先輩にあたるタクヤに相談を持ちかけ、個人として必要なことを日々勉強中。

タクヤ

父の会社に勤めていたが、3年前に個人としてスタートし、1年前に法人化を果たした。経理に関する知識は一通り身についているが、まだまだ細かいことが分からないのでセンセイにお世話になっている。

センセイ

品川区にある会計事務所スタートラインで活躍する会計のエキスパート。またタクヤの顧問税理士でもある。今回はアオイとタクヤのために人肌脱ぐことになり、正確かつ迅速に受け答えを展開していく。

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なんで学生のときに起業しなかったんだろう。


急にどうしたの?


いや、だって考えてみなよ。時間もあって、今なんかよりずっと冒険しやすい環境にあったはずなのに。


そういうことね。たしかにそれは一理あると思う!でも起業したいで終わってしまってる人よりは全然マシだと思うけど!


それはそうだけど。まあちょっと後悔かな〜。


学生だからこそできることってたくさんあると思います。ですが、それに気付くのは大分成熟してからだったりするのが現実です。今日はそこを踏まえて、学生起業の良し悪しを見ていきましょう!

学生起業とは

学生起業とは、学生が自ら事業を起こすことを言います。学生起業と聞くと、時間を持て余した大学生がしていそうなイメージですが、小学生が起業してもそれは立派な学生起業です。

昔の起業は、多額の初期費用がかかり敷居の高いものでした。しかし、スマホの台頭などITの普及した現在では、ネットを利用した初期費用のかかりにくいシステムのおかげで、起業の敷居は低いのものとなっています。そのため、昔と比べて世間から学生起業家も数多く輩出されています。

学生起業のメリットデメリット

学生起業にはメリットデメリットが混在しています。以下ではそれぞれをご紹介します。

メリット

学生起業をするに当たってのメリットは以下になります。数多くあるのでその1部を抜粋してご紹介します。

時間がたくさんある

起業には膨大な時間が必要です。
学生は、その膨大な時間を捻出することができます。ただ、学生の中には勉学や部活、サークル、アルバイトなどイベントが盛り沢山で時間がないという人もいることでしょう。しかし、その多くが今の生活を直接左右するものではありません。
対して、社会人から起業をする場合は、今の仕事に注力しなければならいので、時間がありません。
したがって、気ままに起業ができるのは学生ならではの特権です。
 

社会を経験でき、就職活動にも有利

学生の大部分が、持っている社会経験と言えばアルバイトでしょう。しかし、学生起業を経験するとアルバイトのような使われている立場から使う立場に回ることも多くなります。また、アルバイトと違い100%自分の責任において行動が決まるため、一つ一つの決定が重くなります。仮に起業が失敗に終わっても、企業が一目置くような濃い経験ができるため、今後の就職活動にも有利に働きます。

経営者の感覚が身につく

今の社会人で会社の税金やファイナンスについて理解している人はどれだけいるでしょうか?恐らく、税務やファイナンスを扱う会社や経理などの関連部署にいる人を除き、ほとんどの社会人が理解していないことでしょう。

学生起業を経験すると、税務やファイナンスの理解が深まります。そのため、経営者や会社にとって必要な情報を前もって知ることができるので、他の社会人よりも一歩も二歩もリードできます。このように起業は、社会人であっても理解していないような貴重な知識を学ぶことができます。

デメリット

デメリットの少なさが学生起業の魅力ですね。数少ないデメリットから絞り出したものが以下になります。

起業と学生生活の両立ができない

学生起業は、多くの時間を消費します。それこそ、事業が軌道に乗ってくると寝る時間がない程に忙しくなるでしょう。中には学校の卒業を棒に振ってまで起業にのめり込んだ学生起業家も数多くいます。
そのため、遊ぶ時間も確保することができません。周りの学生が楽しく遊んでいる間、事業へ多くの時間を割くことになるでしょう。
その状況を回避するためにも、仕事を手伝ってくれる仲間を見つけましょう。

辞め時がわからず、不幸になる

起業家全般に言えることですが、赤字にならなければ事業の辞め時がわかりません。「あと少しやれば黒字になるかも」「今更アルバイトなんてできない」という事情を抱えて、サラリーマンやアルバイターより少ない手取りで長く細く頑張っている起業家が多くいます。結果、やりがいはピカイチですが、労働時間の割に収入が低くなりがちです。
「これだけの事業年度で結果が出なければ廃業する」と期間を定め、事業を始めると上手くいきやすいですよ。

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