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不妊治療助成金とは、不妊治療に際して地方自治体を通して厚生労働省から給付されるお金のこと
この不妊治療とは、不妊症の治療のことを指します。治療とは、具体的に以下の通りです。
・体外受精
・顕微授精
まず、体外受精とは、体外で卵子と生死を自力受精させ、子宮に戻す治療方法です。
次に、顕微授精は、体外で卵子に精子を注射して受精させ、子宮に戻す治療方法です。
体外受精と顕微授精を合わせて、特定不妊治療と言います。
助成金は、状況によって金額が変わります。
その状況を説明する前に、特定不妊治療の採卵から胚移植までの流れについて説明させてください。
なお、特定不妊治療には、前段階として採血や子宮の検査などの健康保険適用内検査があります。
それでは、採卵から胚移植までの特定不妊治療は、以下の流れで実施されます。
採卵の個数や胚盤胞培養の日数にもよりますが、以上の1から5までの流れを実施すると30万円ほどの費用がかかります。
さて、改めて助成金は状況によって金額が変わります。
その状況と金額は、以下の表の通りです。
給付条件 | 給付額 |
---|---|
初回の特定不妊治療(採卵なしの胚凍結と胚移植は覗く) | 30万円 |
2回目以降の特定不妊治療1回につき | 15万円 |
※採卵なしの胚凍結と胚移植のみ | 7.5万円 |
精子を精巣または精巣上体から手術をして採取した場合1回につき | 15万円 |
なお、通算回数は年齢によって上限があり、40歳未満の通算女性回数は6回で40歳以上43歳未満は3回です。
給付条件だけではわかりづらいので、給付例を用いてどの程度の給付額が得られるのか、以下の表を参考にしてください。
給付例 | 給付額 |
---|---|
初めて特定不妊治療で、精子を精巣から採取した | 45万円 |
3回目の特定不妊治療で、精子を精巣から採取した | 30万円 |
初めての特定不妊治療で、採卵なしの胚凍結と胚移植を行った | 7.5万円 |
3回目の特定不妊治療で、採卵なしの胚凍結と胚移植を行った | 7.5万円 |
以上が例になります。次は申請方法についてです!
不妊治療助成金を受けるための条件は、以下の通りです。
要件を全て満たしていなければ、助成金は給付されないので満たせるように上手に立ち回りましょう。
以下では、要件について簡単に紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
周りくどい言い方ですが、特定不妊治療を利用しなければ妊娠しづらい場合に限り不妊治療助成金が支給されます。
医師の判断については、地方自治体が発行している証明書様式でなければ受け付けられないので、医師に書いて貰うように依頼をしましょう。
所得とは、給与を貰うサラリーマンの場合だと、年間の給与から給与所得控除や保険料などの各種控除額を差し引いて算出されたものです。その所得を夫婦で合算させた合計が905万円を下回っていれば、要件を満たしていることになります。
なお、サラリーマンの場合だと、年末調整で貰う給与所得の源泉徴収票に所得が記載されています。
特定不妊治療は、厚生労働省の指定した医療機関で受診しなければなりません。
指定医療機関は、指定都市や中核都市の周辺にあるので、離れた場所に住んでいる人にとってはアクセスが不便です。以下のURLに指定医療機関がまとまっているので、確認してみましょう。
(参照元:厚生労働省指定医療機関一覧)
妊娠は、母体に多大な影響を与えます。
だからこそ、不妊治療助成金も43歳以上の人が妊娠をして、健康に害を与えないように年齢制限を設けています。
助成金の下りる通算回数も年齢によって決まっているので、自分の身体を大切にする意味で守るようにしましょう。
不妊治療助成金の正しい理解と申請方法について、把握できましたでしょうか?
うん、よくわかった!でもやっぱりお金たくさんかかるんだね。
でも不妊治療では少額だけど医療費控除も使うことができるもんね!
そうですね!今回紹介した計算式を用いて医療費控除によって減額される税金を把握した上で、確定申告するのかしないのかを天秤にかけるようにしましょうね!
は〜い!今日もありがとうセンセイ
将来、もし不妊治療をする機会があったら参考にするね!
はい!今日もありがとうございました!
不妊治療助成金は、特定不妊治療に要した費用に対して支給されるお金になります。